- HOME
- 発熱・体調不良
発熱
発熱は、体にウイルスや細菌が侵入した際、体がそれらと戦おうとする正常な免疫防御反応です。原因を正しく見極め、適切なタイミングで受診することが大切です。寒気が強い場合にはすぐに受診してください。
1. ウイルス感染と細菌感染の違い
発熱の原因は、大きく分けて「ウイルス感染」と「細菌感染」に分類されます。
① ウイルス感染症(風邪・インフルエンザ・コロナなど)
風邪の原因となるウイルスは200種類以上存在します。インフルエンザや新型コロナウイルスなど数種類のウイルスを除き、一般的な風邪ウイルスは「風邪(上気道炎)」と診断し、体の免疫で治していくことになります。
- 検査のタイミングに注意
抗原検査などの簡易検査は、体内でウイルスがある程度増えてからでないと正確な判定(陽性)が出ません。発熱直後の検査では偽陰性(かかっているのに陰性と出ること)になりやすいため、発熱から6〜12時間経過してからの受診・検査が適切です。抗インフルエンザ薬の適応は発症後48時間以内とされています。
② 細菌感染症(抗生剤が必要な病気)
細菌による感染症で、高齢の方では特に「肺炎」「尿路感染症」「胆嚢炎(たんのうえん)」「蜂窩織炎(ほうかしきえん:皮膚の感染)」が多く見られます。放置すると重症化しやすいため、適切な抗菌薬(抗生剤)治療が必要です。
2. 受診の目安と「悪寒(シバリング)」の重要性
発熱の原因がウイルス性なのか、抗菌薬が必要な細菌性なのかを判断する重要な手がかりが「悪寒(おかん/シバリング)」です。
悪寒(シバリング)とは?
体温が急激に上がるタイミングで起きる、「体中のぶるぶるという震えが止まらず、寒くてどうしようもない状態」を指します。 この強い悪寒・震えを伴う高熱は、血液中に細菌が入るなど「細菌感染症/菌血症」の確率が高い危険なサインです。ひどい悪寒を感じた場合は、速やかに受診してください。すぐに受診(または救急要請)すべき合併症状
発熱に加えて以下の症状がある場合は、重症化している可能性があります。時間を置かずにすぐ受診してください。
- 呼吸が苦しい、息切れがひどい、胸が痛い
- 激しい腹痛や何度も吐く症状がある
- 呼びかけへの反応が鈍い、意識がぼんやりしている
- 水分が全く摂れず、おしっこが出ない
高齢者の方・ご家族への注意点
高齢の方は、加齢や持病により感染症に対する抵抗力(免疫力)が低下している「易感染性(いかんせんせい)」の状態であることが多く見られます。
注意点と対策
持病をお持ちの方(易感染性)は早めに受診を
- 糖尿病、がん(悪性腫瘍)、脳卒中の既往がある方や、ステロイド薬・免疫抑制薬を内服中の方は、感染症が急速に悪化しやすい特徴があります。「普段と少し様子が違う」と感じたら早めにご相談ください。
「熱が出ない重症感染症」に注意
- 「高齢の方は体温調節機能が低下しているため、重い肺炎や尿路感染症にかかっていても高熱が出ず、微熱や平熱のまま進行することがあります。
- 「うとうとして活気がない」「急に食欲が落ちた」「いつも通り話せない」「尿のニオイがきつくなった」といった症状も重要な感染サインです。
